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2007年07月14日

●銀盤カレイドスコープ、4巻まで

4巻まで読了。
傑作。

ラノベのたぶん鬼門たるスポーツもの。
ファンタジー、ミリタリー、ラブコメに超能力、特殊な仕事モノにサスペンスと色々なジャンルがありながらも、スポーツものだけはとんと少ないライトノベル。
やっぱりその理由はスポーツの描写が難しいってことなんでしょうかね。
難解な技術や、独特のスピードやテンポ、そういうのの描写が大変なんだとしみじみ思います。
だけどこの作品はすごいですぜ。うまい具合にそこらへんを描写してます。

一応アニメを見ててあらすじは理解してたんですが…まぁアニメがちょっとイマイチでしたからね。
あらすじ知っちゃってるだけに敬遠してた部分があったんですが、そんなの杞憂。
魅力的なキャラクター、シビアなスポーツ世界の描写、スピード感をうまく演出した試合描写、なにより主人公、桜野タズサの強い信念と不屈の闘志は熱いものがありました。

特にスポーツのシビアさなんかは見てて面白かったです。
僕はスポーツものの漫画とか大好きなんですが、この手の作品はヘタな作者が書くと2巻の時点で「やったー!金メダル獲得!」とかアホな描写をやりかねない。
あくなき向上心を持つ熱意の主人公とはいえ、実力の離れた相手にいきなり本番で勝って優勝しちゃったー、なんて描写だったら本を投げ捨ててましたよ。そういう意味じゃうまくスポーツ世界の壁を描いてると思う。

ブログではあんまりアニメ化した作品とかレーベルの看板作品の感想とか書かないんですが、これは特別。
今年読んだ作品の中でもトップクラス。
9巻で完結らしいが、まだ半分も残ってるんで嬉しいなー。

●関係ないけど
スポーツ漫画話。
最近サンデーの高飛び込みの漫画「DIVE」でしたっけ?
あれ好きなんですよ、新鮮で面白いなー。

なんだかんだでサンデーはスポーツ漫画の宝庫。
脳内スポーツ漫画トップの「俺たちのフィールド」
柔道への熱さ、ギャグのキレもすごい「帯をギュっとね」
サンデーじゃないけど「シャカリキ!」も大好きだ。

僕のまわりだけかもしれないけど、どうにもスポーツ漫画が苦手って人多いんですよね。
とりあえずここらへんはおすすめなんで、嫌いな人は読んでみてくだされ、おすすめ。

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