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2009年03月11日

●とらドラ10!

読了。そして完結。
アニメに合わせた様な時期に、普段と違い薄めの厚さで発売されててちょっと心配だった。
けどまぁ杞憂でしたとさ。

この作品はキャラクターの心理描写とその温度という点においてすんばらしい作品なんだな、とつくづく。
物語の経過を要点だけピックアップしてったら「は?なにこのありきたりで青臭い話はさw」なんて笑われてしまうかもしれない。
だけど、作品の本質にはキャラクター達の苦悩やら熱意やらがあり、自分なりに様々な困難にブチ当たっていく。
そしてそのブチ当たっていくものは、ライトノベルにありきたりな悪の魔王でも、謎の吸血鬼でもなく、分厚く高い”現実”という壁なのだ。
多くの人が見たり避けたりしているとても身近なもの。僕なんてのは空想とフィクションの海に逃げまくりなわけだが、そこの住人は必死にそれにぶつかっていくわけだ。
そして、それを支えつつ笑いとユーモアを適度に振りかけているのが、たらこスパの名手、竹宮ゆゆこ先生の地の文だったりする。
毎度思うんだが、とらドラはこの地の文が無くては成り立たないんじゃないかと思ってる。
だからアニメだけではとんでもなく不十分なんだな、コレが。

まぁ偉そうな事を並び立てたが……ぶっちゃけ感想。
チワワの役割、不完全燃焼なんじゃない?
あと「劇団春田」に笑ったw

そして面白かったぜ!
これで竹宮先生は「田村くん」の新作に移れますね!(ぇ

よーし、スピンオフ2が途中だったんで続き読んじゃうぞぉ!

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