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2006年08月05日

●メモ

「宮崎駿二世」などいない。「宮崎吾朗」がいるだけだ
ちょっとメモ。

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コメント

ジブリ作品と宮崎駿作品をキッチリ分けないで「ジブリの映画」を一括して語ると誤解を生じたりしてなかなか上手くいきませんね、ってこの文章を読んで思いました。

ジブリって言う会社の存続とか関わってきますし。作品を出さなきゃ給料も出ないみたいな商業的な部分と作品の芸術性を同時に語るのも難しいし。あとは世代の違いですね。ボクは大まかには彼の批判する感傷派なんですけど(一番アニメが好きだった少年期に登場し、リアルタイムで衝撃を受けた作品群だからこそ、年老いた今、感傷的にならざるを得ない)のですな。でも、決して現在の宮崎駿を「焼きが回った」と批判はしません。ただ「ネタが尽きたな」っては感じます。氏が若い頃自分がカタチにしたいと夢見た数々の物語を有る程度出し切った感じをうけます(もののけに「シュナの旅」の演出が見え隠れするあたりに、そう感じた)。

このように、なおさんのような年代の人が過去の宮崎作品をどう観たのか、今のジブリ作品(宮崎作品とは言わない)を見てどう感じるのかなど、知って理解したい受け皿は、ボクの中にはありますね。それが解った時に、感傷派は全てを納得できるんではないかと。

兎に角、昨今のジブリ作品を語る時に〈「宮崎駿の過去」を引き合いに出して比較対照するなよ、目の前の作品がどうなのか直視しろ〉というような、嘆きを彼の語りを読んで感じました。

俺なんかはもっと単純な考えしかできないので、ジブリ作品は描き込みや動きの拘りは凄いと思うけど、もっと好きなアニメは他にあったり。
たいして動かないアニメでも、作画崩れの酷いアニメでも、"好き"か"嫌い"かにはさして影響なかったりします。

ジブリってのはほとんど「=宮崎」で結ばれすぎちゃってるんですよね。
そこがやっかい。だから宮崎作品以外だったら高畑作品でも叩かれ始めてる。僕は山田くんスゲー好きなんですけど。

僕自身のリアルタイムは「ぽんぽこ」か「もののけ」あたりなんですよ。それ以外はレンタルビデオか金曜ロードショウか。(一応小さい頃からビデオで見てましたけど映画館で、って意味では)
んで、僕としては宮崎駿の作品はもののけ姫までにほとんど集約されてるように僕は感じます。
シュナの旅にしろ、初期企画版もののけ姫にしろ、宮崎雑想ノートにしろ、大体の構想や企画、モチーフパターンなんかは出し切ってる気がします。

ただネタが尽きたとか色々言われてて、映画の後半がかなりムリヤリな作りだとしても、宮崎駿が評価を持ってるのは、若手にも負けない「とにかく面白く」という心意気だと思うんです。

面白ければ作画が気にならないってのもありますが、逆に映像だからこそ作画も片っ端から面白さを詰め込もうの心意気にはやっぱり好きだなー。

ヤックルから落ちる時のアシタカの動きをもっとマヌケに!とかキャラの顔にズームインしてくるシーンにCGはいらない!とかそういうとことんまで詰め込んでいくのは資金的にも環境的にもジブリ以外できないんですよねー。

ジブリ作品ってのが僕の中での立ち位置がけっこう難しいんですよ。なんか小さい頃にトトロを見てラピュタ見て魔女を見てナウシカ見て紅の豚を見る。対象年齢そのまんまに見た僕としては単に和製アドベンチャー。深いテーマやら芸術性なんて理解皆無で、ただ単に宮崎駿の感性に喜んでました。でも歳取ってみるとまた感慨深いものがあります。この前久しぶりにトトロ見て色々なものに気付かされましたしw
ただ子供に向けたアニメとしてはかなりすごい作品だと思います。僕の勘違いかもしれませんけど、僕の小さい頃の子供向けアニメや漫画って今見ると何気に残酷なものが見え隠れするのが多いんですよ。たぶん当時のボンボンやコロコロなんてカオスwそういう意味ではジブリ作品は一級品。時代に流されない作品だと思います。

だからこそジブリはああまでの極端に過去作品との比較がされちゃうんでしょうね。ここ数作品なんてジブリの認知度と電通のPRで成り立ってるようなもんですし。ゲドにしたって「つまらねー」って言いながらみんな劇場に向かっちゃうんだもんな。

続編じゃないんだから過去作品と比較して見に行ったらガッカリしちゃうのは当たり前のような気がしますけど。

あー、長々と書いてて何書いてるのか訳わかんなくなってきました。的外れだったらゴメンなさい!

ボクから更に上の年代層(アニメーター時代からの宮崎ファン)はナウシカ・ラピュタまで、って言うんですよね、これがまたw彼らは間違いなくカリトロ、コナンが好きなはず。

話は違うけど、ボクの時代はオタクらが一方向に向いてたように思う。ガンダムならガンダム、スターウォーズならスターウォーズ、ナウシカならナウシカしかない。つまり作品数が圧倒的に少なかった。出てくる何もかもが「新しい」時代。批判なんてしようにも比較対照が無い。批判するのはPTAくらいでw今の世代がジブリ作品には当たり障りのない安心感を感じるのとは違って、宮崎作品のようなものが、その当時のアニメ映画の有るべき姿そのものだったように思う。テレビとは違って圧倒的なセル画数。滑らかな動き。壮大な冒険活劇。それ見たさに小遣い叩いて映画館に出向く。それに見事に応えてくれたのが、宮崎駿だった。DVDとかCGが出てきた頃から、アニメーションに対する捉え方さえ世代によって違ってるんですよね。今はもうストーリーが中心で、それ以上の目新しさを求めるのは酷になってる感じがする。それはゲーム業界にも言える事で。

>大体の構想や企画、モチーフパターンなんかは出し切ってる気がします。
そのとーりですよね。今、なおさんが夢見てるモチーフパターンがあるとして、60歳になってテンション落ちずに新たに湧き出るモノかって、そしてそれが若い世代に受け入れられるかって考えたら、ねー。

>宮崎駿が評価を持ってるのは、若手にも負けない「とにかく面白く」という心意気だと思うんです。
それ!それにつきます。結論か核心だな、それw

>深いテーマやら芸術性なんて理解皆無で、ただ単に宮崎駿の感性に喜んでました。
それ!(←るさいなぁ)宮崎駿は深いテーマなんて考えてませんからwなんとなくしか考えてないはずです。上で言ったボクより上の年代層(つまり宮崎駿に近い世代)は、「説教じみた」ある意味媚び売った作品を世に出すようになった宮崎駿を一番嫌ってる。ただ単に(雑学ノート的)宮崎駿の感性に喜びたいだけなんですよ。

なおさんは特殊かもしれないけど、解ってますよねv(全てボクの基準で言ってますがw)
ボクはもう今後、宮崎駿は抜きにして「ジブリの映画」を観るようにと、ふっきれましたよ、おかげさんでw
でも「なんとか映画委員会」の役員を辞めたそうじゃないですか監督は。理由は「自分の創作活動に専念する為」なんだそうで。ん〜最後の悪あがき、まだ何か企んでるのかなww

長くなったんで、レスは要りません。

今見てきた。
ぶっちゃけアリだと思うわ。

ゲドかな?
まぁ、思ったほど悪くないってボチボチ聞きますしね。

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