●サクラ大戦が好きだー!3
●拍手レス
>サクラの記事、楽しく&興味深く読ませてもらってます。血潮から入った人間なのでSS,DC時代の話は
>前から結構知りたい話題でした。まだまだ続くようなので今後の更新も楽しみにしています。頑張って下さい!
ありがとうございます!
適当に書き連ねてるだけなのに、こんなにありがたい言葉を貰えるとは!
*注意 時系列やらなんやら、とにかくうろ覚えで書いてます。
●サクラ大戦4 2002年春 桜満開、ある意味最後の年。
サクラの映画がすばらしい出来だったせいで、4への期待は高まりに高まった。
ドリマガなどでは広井さんや開発会社オーバーワークスの大場さんなどがさかんに露出し「これはサクラ大戦の総結集」「最後のファンサービス」「今までのをTVとしたら今回は劇場版」などという感じで尺の短さを暗に知らしめる予防線を巧みに貼っていた。
これはBBSのアンチサクラ4住民に対しての、格好の実弾兵器になったりするんだが、まぁそれは余談。
ファンの熱はそりゃもう高まり、多少のウィークポイントなんて見えなかった。
かく言う僕も、この当事はリアルで何をやったのかサッパリ思い出せないが、映画を見終わった後の三ヶ月間を異常に首を長くして待っていた事だけは思い出せた。
ドリームダイレクト(その後セガダイレクトと名を変えるセガの直販サイトである。現在死亡。)から当日送られてきたでっかいダンボール。サクラお得意の抱き合わせ初回限定版である。中にはよくわからん金属プレートがたくさん入っていた。
もちろんコレクションという名の肥やし一直線である。
はっきり言ってめちゃくちゃ余談だが、学生の身分でありながらお小遣いを力の限りサクラに投資していた僕だが、そのグッズの中で役にたったのは数少ない。
・カウントダウンショウのキーホルダー。現在も使用。
・歌謡ショウつばさのマグカップ。現在も使用。
・サクラV荒野のサムライ娘の透明コップ。現在も使用。
・歌謡ショウで売られてたダンディ団イラスト入りうちわ。
これ以外のものははっきり言って使い道がなく愛でるだけだった。
やはり実用的なグッズに限るな……と今更思う。
閑話休題。
さぁ、ゲーム開始だ。
この時の心境がどれほどのものか。
1から3まで連綿と続いていたサクラプレイ史がここで終わると思うと感慨深いものがある。
あぁ、もうこうやってドキドキワクワクさせながら、DCのコントローラーの溝に手垢をこすり続ける作業は無くなるのだな……とか考えたとか考えなかったとか。
まぁとにかくラストプレイである。
起動後に見たサクラ4のOPはなんとも言えないものであった。
1~3における激しさはなかったものの、しんみりと身にしみるそんなOPムービー。
セガハードでユーザーとともに歩んだサクラが全部入ってる。
ゲームスタート後には、プリレンタリングのOPムービーが入る。
**追記**
・YouTube - [DC] サクラ大戦4 (OP) - 檄!帝 ~最終章~
サクラ4のOP。
・YouTube - Sakura Taisen 4 - Realtime Opening
プリレンタムービー。
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プリレンタリングとか、まぁあれです。ゲーム上で動かすCGを使ってリアルタイムで作られるムービーです。
サクラ4はゲーム上、ヒロインの分岐が多く、うかつにアニメムービーを入れられない。そのためにプリレンタリングムービーがメイン所では活躍しまくっていた。
黄金の蒸気による蒸気機関の暴走が描かれる今作。
そのプリレンタムービーは冒頭から大活躍である。
路線電車の暴走をさっそうと止める隊長。カッコイイ!
だが落ち着いて見ると、その後は指示出すだけで特にやることなく、紅蘭とアイリスにいたっちゃ活躍なしだったりする。ここにもヒロイン飽和に苦しむスタッフの一端が見えたり。
そうなのだ。サクラ4はヒロイン13人という、どこぞの雑誌企画のようなちゃらんぽらんな設定をしっかりと纏め上げたという点で名作なのだ!
ぶっちゃけ2・3時間で終わるというびっくりプレイ時間。
僕のおおよその初回プレイ時間が
1が15・6時間くらい? 2が22時間くらい 3が20時間
けっこううろ覚えだがそんな感じだったと思う。
ボリューム10分の1である。
そのせいもあるが、僕個人が一番繰り返しクリアしたのは4であり、20回くらいしたかもしれない。
そう!サクラ4の中にはたくさんいい所が詰まっているのだ。
3以降、帝都、巴里メンバーの共闘を望むファン達の願望を消化してくれた!
「甲板フラフラ」や「この世は楽し」ぐらいしかまともな楽曲を持ってなかった大神さんが主題歌&ED歌でメイン!
そしてシステムの強化!
である。
特にARMSの強化はすばらしかった。
3にて大絶賛をもらい、サクラ大戦の戦闘パートを一躍既存のシミュレーションと隔絶させたシステムである。確かにあの戦闘は面白い。
だが3はなんだかんだいってけっこう荒いのだ。
なんかね、PS2で3が再発売した時にやってびっくりしたのだが、視点移動の範囲がせまかったり、ゲームバランスが酷かったりで驚いた。
3ではエリカをヒロインに選ばないと、ゲーム後半では敵ユニットに1しかダメージが与えられなかったりする。もう中距離攻撃とか戦略とか関係ない破綻ぷりである。
3→4→血潮→5とARMSだけはしっかり進化しており、4では3のシステム不満点がしっかり取り払われていた。
と、まぁそんなシステム面はともかく、ストーリー。
サクラ恒例の敵ボスであるが、なんとそのキャストが広井さん自身。最初パっと聞いただけじゃ素人だとわからないぐらいの旨さだった。スタッフ自身も背水の陣であるのを感じさせる。
まぁラジオドラマを10年くらいもやってるんだから実力あるっちゃあるんでしょうがw
最高のシステム、最高のキャストに後押しされて作られたストーリーはやっぱり王道でベタ。だけどそこには感動させる何かがあった。
たぶんそれは数年間サクラを応援しているファンとしての気持ちだったり、DC終焉の空気だったり、色々なものがあったと思うが、それを知らない人に伝えるのは難しい。
ただ、このサクラ4というのは単にゲームだけに完結せず、その周囲の勢いや熱さをいったモノにより、なんとかユーザーの手元に吐き出された、尻尾の先端のような一本だった。
当事、サクラBBSでは一斉にアンチな意見が乱立した。
情報を敏感に仕入れていた生粋ファンならともかく、サクラ3を気に入ったライトユーザーがその延長戦気分で買ったらそりゃ怒るわな。
だがBBSでは古参兵達が庇護的な戦いを開始。戦火は延焼は防いだものの、種火の残る微妙な結果になる。
だが、サクラ大戦はここに完結した。
ED曲の「君よ花よ」を初めて耳にした時の感動は忘れない。
メロディに歌詞があってない、ゴロゴロした肌触りの曲で、完成度は前3作のED曲を遥かに下回る曲である。
だが大神さんの語りから始まり、ヒロイン全員のコーラス、物悲しい雰囲気の流れるなか……そこで大神さんの熱唱である。ぶっちゃけ鳥肌たった。
サクラ大戦にあるべき”マンネリ”が打破され、ながらく帝劇に勤めた米田は引退。
その全ては大神というユーザーの分身に継承され、物語は締めくくられる。
ありとあらゆる媒体で言われているが、サクラ大戦は「米田の物語」であった。
ED後に流れるムービー、その最後の米田のつぶやき
「サクラ大戦かぁ……」は多くのファンの耳に焼き付いてるだろう。
ゲーム上でキャラが「サクラ大戦」と喋るのはここだけである。(予告、宣伝などを除く)
ゲームという狭い選択肢と分岐しかなかったサクラ大戦は野に放たれた。
有終の美である。
●と終わるはずもなく。
まぁ終わらない。
あまりにカッコイイ、このサクラ4までの幻想が、これ以降の「サクラのメディア展開」と「ファンの妄想」の敵となっていくのだった。
いわば自分で作ったボーダーラインが超えられない状態に陥っていく。
サクラの10年史(1発売の96年から5発売の05年まで)は栄達の5年と衰亡の5年にわけられる。まだ前半戦の終了であり、我々の戦いはこれからだったりする。
で、サクラ4の補足。
実情、サクラは4が限界だったのである。
いやね、僕は大神さんこそがサクラ大戦の要だと思ってるわけですが、それにしたってコレ以降大神さんを出すのはスタッフ的にも難しかった。
だってさ
●サクラ1
6人のヒロインの内一人と結ばれるも、仕事上で離れ離れに。
●サクラ2
実は1での恋愛はまだ切欠程度だったんだぜ。他のヒロインにもまだチャンスがあるんだよ。
そんなセールストークで8分岐。
●サクラ3
誰だがよく覚えてないけど、東京に大事な人を残しつつ巴里に出張。
そこで恋人ゲットしちゃった。5分岐。
●サクラ4
ここにきてついに愛人大集合。いい加減本命発表します!
というのがシリーズの流れ。毎回先を考えないエピローグと分岐を繰り返すもんだから、スタッフ的にも破綻限界が迫っていたんではないかと邪推。
やっとこさサクラ4までうっぷん話書いたんで、次回から第三空白期とか小説版の話。
本当は一回のエントリーで終わらせるつもりが、いざ書き出したらこんなに長かった。
偉大なるサクラ愛です。
**追記**
・YouTube - サクラ大戦4 ED
感動のEDである。
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コメント
熱い、熱すぎます!!
何と言う サクラ大戦への情熱w
かつてこれほどまでのなおさんを見たことがあったでしょうかwww
やったこと無い私でもサクラの歌(OP?)は知ってますからね~♪
DSかPSPあたりでリメイクとかされとるんだったら、これを期にプレイしてみようかな……。
Posted by: 杏孤 | 2010年05月10日 17:16
ありがとうございますw
サクラの歌はなんだかんだで有名ですからね。
昔NHKで声優さんが熱唱した時は引いたわー。まぁ見たけどw
リメイクすら微妙ですが、もしリメイクするようなチャンスに恵まれたら、ぜひ購入してください!
Posted by: なお | 2010年05月11日 00:08