●サクラ大戦が好きだー!
PCが戻ったので、YouTubeをダラダラ見てた。
前のPCだとHD動画とか再生できなかったんだよね。
でね、ふと「サクラ大戦」で検索したんだわ。
いやー、なんか見いちゃったよ。
サクラ4のプレイ動画なんて面白いのなんのって。
僕はとにかくサクラ大戦が好きなんだと再認識した。
セガもトチ狂ってサクラの新作をPS3で作ってくれないかな……無理かな。
本数振るわなくても、龍の如くペースで作れれば……無理か。
で、mp3フォルダからサクラ曲をプレイリストに移し再生。
花の巴里を聞くとDC全盛期を思い出す……。
地上の戦士もいい曲なんだがねぇ……。
ちなみに花咲く乙女は絶対に聴かない!
「花咲く乙女」と「ボヤージュ」は本当にダメだわ。心が一気にダウンする。
サクラ大戦のED曲というのはまさに「別れの曲」。
あの曲を聴くということはサクラ大戦世界からしばし別れねばならぬ……という感覚が、脳内にしっかりと刷り込まれてるぜ。
あぁ、サクラの新作がやりたい。
ダメならPSPでサクラ3と4を出してほしい。
……と色々考えてたらなんかシリーズごとの思い出を書きたくなった。
*注意 時系列やらなんやら、とにかくうろ覚えで書いてます。
●サクラ大戦 1996年頃
まさに原石。ある意味一番画期的な作品だった気がする。
これ以外の作品はこの作品の焼き直しにすぎず、バージョンアップの領域を出ていない。
だけど全体的にクオリティはさほど高くなかったり。
OPはセル一辺倒、使い回し上等のアニメーションだし、シナリオもちぐはぐ。
いまだにアイリスの第一声が「その人ってさくらさんの恋人?」という、その後のキャラクターや前夜、OVAからは想像できないセリフからもわかる。
端々にクリエイター側のイッパイイッパイ感があるが、ミニゲームの詰め込みやらはすばらしかったと思う。
ちなみに僕は発売日には華麗にスルーし、学校の同じ部活の人が「あれすげーつまらなかったよ、すぐに売った」という言葉を鵜呑みにし、サクラに出会う機会を伸ばし伸ばしにしていた……。
●サクラファンディスク群 1997~98年頃
1~2の空白期などに多く出されたソフト群。
サクラ2が出るまでの2年間の間に、ファン層を拡大し続けた一因だと思う。
サクラ4以降のあざとすぎる商法に比べ、遥かに好感が持てるゲーム内容だったと思う。
ミニゲーム集やらが、しっかりとファンに楽しんでもらおうという気概に満ちていた気がする。
●サクラ大戦2 1998年
朝、ステレオに目覚ましでゲキテイを流し、セブンイレブンまで走っていったのは僕です。
満を持して発売された2。
その当時、レニや織姫といったキャラには無関心だったが、美麗なグラフィックは圧巻だった。
サクラ1がアイディア作品だとしたら、2はビジュアルやクオリティを最大限に引き上げた作品なんだと思う。
さらに1から続くマンネリにも拍車をかけ、「ゲーム開始→大神やってくる」「大神去る→ゲーム終わる」をファンに刷り込んだ作品でもある。
(ちなみに1のラストでは大神は去らないが、その後のドラマCD最終巻にて海軍へ戻っている)
まさにファンが「サクラ大戦はこうあるべき!」という固定観念を持たせた作品。
個人的にはサクラ大戦の中で一番尺が長いと感じた作品である。
さらに言えば一番クリア回数が少ない作品w
戦艦の甲板上から続くラストバトルが長くてきつくてねー。
しかもラスボスで初めて味方殺されたしw
「夢のつづき」は名曲。
物悲しさを感じるサクラ大戦EDソングの中では随一の明るさを持たせてくれる、さわやかお別れソングである。パリへ留学する大神を、埠頭から見送ったヒロイン達の背中が見える曲。
ちなみにサクラ2後からの空白期にファンが作った妄想「サクラ3」のほとんどのイントロが「パリから戻った大神は……」ってあたり、広井さんのいい意味での裏切り具合がわかる。
まだこのサクラ2当事は、全面的な講談社などのバックアップがあり、サクラ2発売当事は「マガジン別冊サクラ大戦特集号」みたいなのも出ていた。
今はゲーム発売前に特集雑誌組むのは珍しい事じゃないが。当事としてはけっこう異常なことだった。
ちなみに僕は2冊持ってる。
●サクラ第二空白期 1999~2001年頃
3が出るまでの空白期。
この時期は映像メディアでの展開が多く、白熱した。
もともと、OVA第一期「桜華絢爛」が出て、さくら達が動いてるだけでも発狂モノだったのに
この時期にはOVA二期に続きTVアニメまで出ていた。
さらにどんだけ出せば気が済むんだ、といわんばかりにドラマCDも連発。幅広で嫌に目立つカンナが表紙のドラマCD「リア王」のボックスは軒並みCD屋で売れ残り、中古などでもよくみかけた。
だが僕は家でほこりなどが目立たぬよう、リア王ボックスを磨いていた。僕の愛の深さを知ってほしい。
さらにGB版が出たり、万歩計とのセットなんかも出た。しかもローソンとの提携で限定品が付くって……もういいっちゅーねん。この頃から歌謡ショウとかも見に行く。しかし現場の熱気に反比例し、テンションが落ちていく僕がいた……。だが今、現在進行形で使っている僕の皮製キーホルダーはサクラ大戦カウントダウンショウの2000-2001年バージョンだったりする。キャラクターのシルエットだけしか写ってない小粋なアイテムで、パッと見オタクグッズに見えないイカしたヤツだ。
ちなみに余談だが、当事近場にローソンがなかった僕は、定期を活用し走り回っていた、ということだけ書いておく。ロッピーもそのとき使い方を知った……。
そしてこの当事放映していたサクラTVについても追記。
基本的にサクラ大戦というのはオリジナルスタッフから離れた時点でロクなことにならないんじゃないか、と意識させられた作品だった。
今でこそゲーム準拠な作品は多いと思うが(スクールデイズとかテイルズとかクラナドとか)当事はゲームからアニメにする時に、アニメスタッフは大胆かつアグレッシブなコンパイルが必須だった。
そのために光武はロボットからポンコツ戦車へ。大神は空気。帝国華撃団内はリアルな職場にありそうなギスギスした感じに。アイリスは心を病み、マリアはわけわからない事をつぶやく。
だが悪い事ばかりではなく、米田などの大人の責任や戦いという側面が強く描かれてて、部分的は成功してたと思う。
ぶっちゃけスタッフはサクラの「ギャルゲ」「ハーレム」「スーパーロボット」な部分を洗い流したかったに違いない。合唱。
ちなみにこの時期は目新しいゲームは特に出されず、大神一郎奮闘記ぐらいだろうか。
DCへのハード遷都に追尾し、サクラ3の体験版やらセーブデータの互換を売りにして、移植が盛んだった。全部買った。
●サクラ大戦3 2001年 春
サクラ3のニュースが一番最初に載った雑誌。それはファミ通などのゲーム雑誌ではなく、なんとマガジンだったのだ。
前述したが、サクラは藤島康介先生の関係で講談社とのパイプが強く、当事金曜発売だったファミ通より先に、水曜のマガジンに乗ることになった。
当事の衝撃は異常である。
僕たちが行くべき場所は「太正の帝都」であり、こんな巴里とかいうオサレな場所じゃない。
なに?この光武Fとか。光武っつーのはな、もっと無骨でガチャガチャしたものなんだよ。
なんでフランスが舞台なのに苗字が「ブルーメール」なの、英語じゃん。
と言った感じが当事のファンの心境だろう。ちなみに予想したように書いたが、実際は僕の感想である。
(余談だが、サクラ3と言えば漢字で「巴里」だが、確かサクラ2のエンディングではカタカナで「パリ」表記だったのだ。たぶんこの事から、まだ2が発売した当初は、次の舞台は巴里に!と決めてなかったんじゃないかと昔から邪推し続けている)
当事のスタンスとしては「まぁ期待はしないが買ってやる」といったものである。
ちなみにこの時期からインターネットによる情報合戦がはじまる。まだ常時接続でもない時代。
セガが提携していた「セガBBS」は異常な活気に恵まれており、その中でもシェンムーやらPSOを追い越し、サクラBBSの熱気は異常であった。
だが、それと当事にBBSでのルール厳守はなかなか厳しく、その強固さから一部ではネットウォッチやあざけりの対象にもなってたりする。もちろんルールなんか知らないぜ、半年ROMる、何それ?と言ったやつらもワンサカ沸いた。
その一人が僕である。
今でこそログはほぼネット上から抹消されたが、一部の人にとっては嫌でも記憶に残ってることは、身悶えが止まらない程のトラウマである。マジ勘弁。
そしてそんなインターネット攻勢の中で、セガがエライ一手を進めたのである。
サクラ大戦3のゲームショウ発表での舞台映像配信である。
カメラ越しに見るはずなのに、舞台に投射されたサクラ大戦3の映像は美麗で、当事の僕はこのノイズまじりの音を聞き分け、歌詞まで書きつづった程である。
みなぎってきたwww
そう言える時代。
アンチ巴里達も「まぁちょっとは期待しても……」的な風潮がBBSに生まれ始めたり。
サクラ大戦3発売。発売日が実を言うと学校の終業式の日であり、午後からしかプレイできないのをこれほど悔しがった事はない。
東京にいた友人はもう休みに入っていたらしく、昼電話したらネタバレされるとこだった。
ちなみに前日、僕は実をいうとDC版サクラ2をクリアしておらず、セーブデータ互換をしたいがために10時間以上プレイして、学校行って来たので寝てなかったりする。
だからどうした!といわんばかりにプレイ開始。次の日の朝方、友人が遊びに来て、コクリコのミニゲームにはまってる間、少し寝てしまったがその日の夕方までほぼノンストップでクリアした。
サクラ大戦3はまさに宝箱であった。
GD-ROM三枚ながら、OPムービーが全部違うし、ARMSはすばらしいし、シナリオもたくさん、分岐もたくさん、ミニゲームはすごい出来でさらにたくさん。
プレイした当初は帝都よりだったのに、3・4話やると巴里にゴッソリはまってしまうのだ。
サクラ1・2では大神さんはメンバーと同居というおいしい設定なんだが、その反面完全に引きこもりだった。劇場の中でしか移動できないってなんでやねん。
サクラ3ではマップの大きさに少し不安を覚えていたのだが、実際あけてみれば世界観の広がること広がること。
そして巴里メンバーを愛し始めた頃に起きるのがゲームシナリオ上の敗北である。
落ち込むプレイヤーがディスク2を入れたら、さらにそこで衝撃。
流れてくるこの音楽……ゲキテイだと!
帝都メンバー来襲でゴザル。
出張先の浮気がバレるかのように、本妻”達”が現地妻”達”に会いにきてド修羅場という、面白おかしい場面に発展。もうワクテカものである。
まぁ実際は帝都メンバーはほぼ顔出しだけなんだがw
今までのメンバーがこれだけそろいながら、キャラとして一番イキイキしたのが我らが大神さんである。
プレイヤーの分身として無個性的な設定をされてた大神さんが爆発。
本来ギャルゲーであれば、目は前髪で隠れ、アニメ化でもしない限り声すらつかないのが常識なのに、大神さんはしゃべる暴れる吼える戦う。
1・2に比べ遥かに無個性が個性的になり、珍ボイス名ボイスの連発である。光武ナックルでの「よし!肉だ!」は今でも耳に残っている。
戦闘面でも役立たず一辺倒だった大神さんだが、二週目以降は「大神さんソロでお願いします」と素で言えるバグキャラに。女13人を必殺攻撃中に呼び出すのはたぶんこの人だけだ。
とまぁこんな感じですばらしかった。
3発売当初、DCは生産中止が決定しており「これがもう少し早く出ていれば……」と、多くのセガファンがうめいた一作でもある。「DC最後の女王」の名にふさわしく、電撃DCやドリマガのランキングではほとんど順位に変動が起きぬままその年を越すことになる。ちなみに発売日は3月である。
サクラシリーズで一番大きく門戸を開いた一作。
ある意味、直球ど真ん中だと思われた帝都サクラは、実はツーシームとかムービングファストとかで、微妙にど真ん中から外れていたんじゃないかと思う。それを叩き直し、本当の直球ど真ん中にしたのが、このサクラ大戦3だ!……と思う。
ちなみにサクラ3以降のサクラBBSの活気は異常であった。ココリコのミニゲーム「クレイジーラリー」は2話まで進めると、ミニゲームとしてずっとプレイできるようになるのだが、それ以降ゲームを進めず、ラリー回数もしくはスコアのカンストを狙いゲームをやり続ける猛者達もけっこういたらしく、ツリー(スレみたいなの)がけっこう伸びてたのを覚えている。
この最盛期には1日1ページ(確か話題のツリーが30か50で1ページだったと思う)なんてのは余裕で、2・3ページ飛ぶのは当たり前だった。
またゲーム内容的にも「せっかく巴里と帝都の面子が揃ったのに、もっと共闘が見たい」とか「メルやシーがかわいすぎるのにEDがない」といったフラストレーションが活気を生み、多くのSS(二次創作小説)のツリーを作り出していた。個人的にはおQさんのメルのSSが大好きで、サイトにも書き込んでた。
この時期のSSスレは膨大で、けっこうエライ量だった。
当事PC経験が浅い僕は、今では整理不可能なくらいカオスな収集、保存方法をとっており、なんだかよわからないファイル群がいつもHDDの片隅に鎮座している。思い出である。
……と思いではまだまだあるんだが、長いので一旦切る。そのうちサクラへのうっぷん後半戦を書きます。