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2010年07月01日

●惑星カレスの魔女

宮崎駿の表紙イラストが入った創元文庫作品、「惑星カレスの魔女」読了。
つ……続きが読みたい……。
4,50年前の作品らしいが、その魅力は新鮮でビンビン。なんだこの面白さww
ある理由で宇宙船ベンチャー号を駆るパウサート船長は、途中立ち寄った星で奴隷の少女を助け、最終的にその少女を買い取ることになる。
少女の名はマリーン。実は惑星カレスのウィッチで予知能力を持つ娘だった!

……と、こんな感じのあらすじなわけです。うわー、どこかのラノベでありそうなイントロなわけですが、ダマされちゃあいけないw

実はマリーンには妹が二人おり、その二人も同じ星で奴隷として働かせられてるとか。その子らも助けることになった船長涙目。
次女のゴスはテレポート魔女で、かっぱらいしたりとか過激な行動を起こすヤンキー少女。
三女のザ・リーウィットは表紙の宮崎絵のせいで、イメージはトトロのメイ。もうそのまんまw
そんな三人の魔女を故郷の惑星へ送ることになるのだが……。

まぁここまでもありきたりな感じはするw船長に好意的な長女に、対抗心を燃やすヤンキー次女、やかましい三女。
まぁ長女がヒロインで、表紙の宮崎絵も船長とマリーンのツーショットを描いてると思うじゃないですか。
ところがどっこい、実はヒロインは次女だったりするw
もう長女なんてイントロしか出てこないよw途中からは次女であるゴスと船長のナイスコンビっぷりをひたすら見る冒険活劇なスペースオペラなのだw
王道というテンプレに汚染された僕ら21世紀人には予想できない展開の数々に、面白い設定、魅力的な船長とゴスのコンビ。楽しくて仕方がないよw
読み終わった後、思わず「二巻を出してくれ!」と叫びたくなるw
ただ半世紀ほど叫ぶのが遅かったみたいだが。

日本人の僕が思うくらいだから、海の向こうの作家達も同じ事を思ったらしく

勝手に続編作ったらしい。和訳を可及的速やかにたのむ。
もしくは僕が読めるようになるしかないのか……。