●最近見た映画
DVD借りてきたやつ。
●テルマエ・ロマエ
やっとこさ見た映画。
ここ最近ろくなのがない邦画、ついでにフジ系列のなかでも、かなり秀逸な一品。
原作からのアレンジにあんまり忌避感がなかった。
海外ドラマ「ROME」にセットで負けちゃってるのが悲しいが、なかなかよくできてる。
ただラストのほうでの蛮族との戦いがすんげーあやふやに書かれてたり、上戸綾が二世紀のローマ人にキリスト暦で年代聞いちゃったり、いろいろ気になる点はあった。あったけどいいや。
●ミッドナイト・イン・パリ
在りし日のパリに憧れる青年が、ヘミングウェイやピカソが現役な1920年代にタイムスリップしてしまう……みたいな話。
都市そのものが魔力を秘めてて、その人間が憧れる時代にいざなう、というモチーフが面白い。
毎日夜になると日帰りでタイムスリップし、そこにいるアドリアナに恋をするも、今度は彼女がベル・エポックの時代に憧れていて、彼女とともにさらにタイムスリップをしたりして、最終的に懐古主義は駄目だみたいな感じで終わる。
懐古主義気味な僕からすれば耳が痛い結末だが、納得。
ウジューネ・アジェっぽい雰囲気が出ていて、サクラ3好きなひとも楽しめそう。
●ヒューゴの不思議な発明
てめぇ、ちょっと待てよ。タイトル詐欺だろう、と邦題に文句つけたくなる。
表紙に時計台が大々的に映っていて、タイトルとかから「ノスタルジックな時代に生まれた発明好きなヒューゴ少年が、様々な発明品で周囲のひとを幸せにしていく、ややファンタジーを含んだドラマティックな映画」みたいなのを想像してたけど全然違っていたぜ。
発明云々ってあるけど、焦点は表紙にちっちゃく映っている爺、そいつただひとり。
「月世界旅行」で有名なジョルジュ・メリエスの生涯こそがこの映画のすべてで、ヒューゴ少年がぶっちゃけおまけでしかない。カレーでいうところの福神漬けみたいな主人公。
月世界旅行はいろいろな場所でパロディとして使われているが、それでもなんでこんなに一場面一場面に見覚えがあるのだろう……と不思議に思っていたら、なんとポンキッキーズの「さあ冒険だ」のPVに使われているとか。なるほど。
なにがすごいって、この動画見たら歌詞がそらで全部歌えたこと。僕はポンキッキーズをかなり繰り返し見ていたらしい。
面白い映画でした。
●雨に唄えば
なんでこの映画を手に取ったのか。
たぶんレンタル料金が安くて、もう一本くらいてきとーに借りておくか、という意識がなかったら借りてなかったと思う。
製作が1950年くらい?ブルーバッグとかが使われ始めた時代に、1920年代のトーキー映画黎明期の状況を面白おかしくミュージカルにした映画。
現代人から見れば、二重にノスタルジックになれたりする。
とにかくミュージカルシーンが素晴らしい。
有名な雨のなか唄うシーンはテレビなんかで何度も見ていたが、通して見ると感慨深いものがある。
とにかく出演者が楽しそうで、パワーに満ち溢れた映画だった。
伊達に六十年経っても、たくさんのフィルムのなかに埋もれず、しっかりDVD化してるあたり、そこらへんは万人の認める所なんだろうと思う。
きっと百年後も普通にレンタル棚に並んでそうだな。
そんなわけでノスタルジーな映画ばかり見てしまった。ガチで意図せず。