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2012年03月04日

●千雨の世界『大蛇足』

【完結】千雨の世界(千雨魔改造・ネギま・多重クロス・熱血・百合成分)
本編はコチラ。


※※※※※※※注意事項※※※※※※※
・ここから下は『千雨の世界』のネタバレが多いです。
・あくまでこれは蛇足です。千雨の世界本編の感想に関しましては、出来ればあちら側でのみお願いします。この蛇足に関する内容に関しては、こちらのコメント欄でご意見貰えれば幸いです。
・ちなみにコメント欄は海外スパム抑制のため、アドレスとか入ってると迷惑メールに区分されます。……コメント来るかわかりませんが。
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以下、注意事項を容認された方は、下へスクロールどうぞ。


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 太平洋のギラギラした日差しが、アキラの肌を否応無く焼いていく。
 額に浮かんだ汗を拭いつつ、甲板掃除を続ける。
 タイガーモス号に乗り込んで半年、未だに千雨の足取りは掴めなかった。
 その間アキラ達がやった事と言えば、この新調されたタイガーモス号の乗組員としての仕事を覚えるくらいだった。平たく言えば雑用だ。
 ドーラを除いて男ばかりなこの船では、家事雑用のほとんどが滞っていた。
 《学園都市》の一件で大金を得てこの船を買ったものの、アキラ達が来るまで最新鋭のはずのシステムキッチンは酷い有様のまま放置されていたのだ。
 今ではアキラと夕映の働きにより、ピカピカになるまで磨きこまれ、しっかりと活用されている。
「はぁ……でも、本当にどうしよう」
 ドーラ達は自らを『賊』と称しながらも、犯罪ばかりを行なっている様では無さそうだ。最もこの半年、様々な物を船で運びつつ、何度も銃撃戦に遭遇しているので、危険極まりない事には間違い無いが。
 太平洋や大西洋、はたまたインド洋と世界中を右往左往しながら、その場その場で千雨の情報を追い求めた。幸いな事にドーラ一家は多言語を習得しているし、夕映もアサクラのサポートがあれば何語もペラペラだった。
 されとて一向に情報は集まらない。この半年間の成果は完全にゼロであり、アキラも意気消沈をしていた。
 そこへ――。
「アキラさん!」
 夕映がパタパタと慌てて走ってくる。
「夕映、どうしたの?」
「これ、このメールを見てください!」
 端末を取り出し、アキラへと差し出す。
 受け取ったアキラはメールの文面を斜め読みして、目を見開いた。
《長谷川千雨はここにいる――》
 そんな文章の後に、緯度経度の位置情報が書かれている。
「これって、また偽物のメールじゃ」
 アキラ達へ向けて、幾つもの虚偽のメールが送られて来ている。またそれでは無いのかと疑ったのだが。
「問題はこのメールの送られてきたアドレスです。このアドレスはイースターさんとの直通の連絡でしか使ってない上に、イースターさんの最新のセキュリティが使われてます。おいそれと遅れるアドレスじゃないのデス」
「それじゃ、どうやって……」
「分かりません。ですが、だからこそ気になるのデス」
 アキラは文面を追いかけていくと、差出人の名前があった。
「『カワジリコウサク』、日本人の名前?」
「日本人だとすれば一般的過ぎる名前デスね。それだけで特定するのは困難デス」
 アキラは緯度経度の表記を指差す。
「ねぇ、夕映。ここって何処なの」
「幸運デス。この場所は近いデスよ」
 夕映が端末を弄ると、マップデータが表記され、示された場所がクローズアップされていく。
「タイにある街デス。名前は――」
「ロアナプラ?」

     ◆

 硝煙が街を覆っていた。
 降りしきる弾丸の嵐の中、一人の少女が舞う。
「おい、何なんだあの女。クソ、こっちは弾切れだ」
「イカれてやがる。ちくしょー、何で当たらねぇ」
 マフィア同士の抗争、お互いの銃撃が重なるキルゾーンの中心に少女は立ちながら、その身に一つの弾丸も掠らせなかった。
 彼女の知覚領域が、発射される銃口の位置から、射線を完璧に把握しているためだった。
 少女――ルーン・バロットは冷ややかな目線を周囲に向けながら、淡々と拳銃の引き金をひく。その一発一発が抗争していた両マフィアを撃ち殺していく。
 舞に似ていた。
 少女の緩慢な動きは、弾丸の速さに遥かに劣る。なのに、少女の肌一つに傷すら作れないでいた。

     ◆

 マフィア『ホテル・モスクワ』のバラライカは、街の混乱に憎たらしいほどの笑みを浮かべた。
 電脳空間に浮かぶ先人『草薙素子』は、彼女の顕現に興味を抱いていた。
 香港に本部を持つ『三合会』の張は、苦虫を潰したような表情をした。
 そしてアキラ達は――。『カワジリコウサク』は――。
 法は色あせ、アウトロー達の時間がやってくる。
 そこはロアナプラ、そこは《無法の街》。

 ――――千雨の世界 4th 《無法の街》編

 もちろん書きません。
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※以下いわゆる作者の吐しゃ物なので、正直おすすめ出来ません。
※読んで不快になっても知らないのであしからず。


『千雨の世界』の残り物をダラダラと吐き出して見ました。

●三章のコンセプト
ずばり「お祭り」。
今までの伏線を回収しつつ、キャラクターの飽和限界を狙いました。
それにあたりストーリーラインを難解にしない、という名目で、逆に設定を難解にしました。
吉良の能力やら世界樹の能力云々って設定は、千雨の力を示すと同時に、このストーリーラインを明確にする意図があります。
つまり、1周目のストーリーでおおまかなストーリーラインを読者に認識してもらう。この時点では描写するキャラを出来るだけ少なくし、読者にしっかりと骨子を理解してもらう。
2周目で同じストーリーラインに、出来るだけ多くのキャラを盛り込む。
この時点でストーリーは明確になってるはずなので、限界までキャラ描写が出来るのでは、と勘ぐりました。

●呼び方について
千雨の世界のプロローグを書いた時に、「この話はウフコックの事を千雨が『先生』で無く『ウフコック』と呼んだらきっと終わる」とか思いました。
ぶっちゃけ色々と装飾過多になっていますが、この話は殻を剥けばそこに至ったりします。
あと、本編中千雨の一人称は「わたし」で統一してます。
その他の人が同じ一人称使う場合は「私」。

クライマックスのサブタイ「ラストダンスは私に」は歌の名前から取ってます。
原曲のタイトルは「ラストダンスはわたしに」です。
「わたし」では無く「私」と変えているのは意図したものです。自ずとサブタイトルは千雨以外の誰かの叫びになってます。
それが誰なのかは自明の理ですが、一応ご想像におまかせします、と言っておきます。

●三章のテーマ
コンセプトとは別に、テーマについて。
これは前述した通り「千雨とウフコック」でした。
この戦いでは、千雨が千雨自身を見つめなおす戦いでもありました。
ですので、一章二章での千雨の役割を康一に割り振ってます。
マクガフィン的な大皿は康一が受け持ち、千雨は一介の観客的立ち位置にいます。
そのため、千雨は自分自身で舞台に昇らねばいけません。
また、千雨が自分自身を見つめなおすために、もう一人の自分として吉良を配置しました。

●追憶の長谷川千雨について
これは、56話内で千雨が平行世界の自分達へ送ったメッセージを、かなり遠い平行世界で受け取った千雨の話です。
微クロスとか言ってましたが、本当の所は「千雨の世界」の続編だったりします。
この世界の千雨は惰弱で、「世界」の千雨より遥かに内向的です。
で、「世界」の千雨と差別化するのに、一人称は「あたし」になっています。
ですが、ラストを見て分かると思いますが、後半で一人称が変わるのは、まぁそういう事です。
「世界」の千雨の様な戦友もおらず、抗うべき力も無く、また微かな人との繋がりも奪われ、更には自らの生も失う。無い無い尽くしの中で、果たして千雨は戦えるのか、みたいなのがこの話のコンセプト。
「ユー・タッチ・ミー」も似た感じです。
一応本編では描写しませんでしたが、一人目の被害者が高音で、二人目は設定なし。三人目が千雨で、四人目が真名となっています。
千雨本編56話で、千雨の輝きを刻まれた吉良が、その輝きを求めるとかいう、ロマンチックな話だったりしますが、同時に血なまぐさいです。
本編とはまた違った構造で、千雨と夕映と吉良が対立する三つ巴、みたいな話を考えてました。

●ifルート
原作に突入したら、みたいな話です。
この話のコンセプトとしては、叙述トリックを練習する程度だったんですが、幾らかのネタバレも含んでいました。
あと、三章の展開を悟らせないという、読者に今後の展開のミスリードをする役目も持たせました。
本編内で「三章から分岐したifルート」と書きましたが、あながち間違いじゃなかったり。
これは千雨達がかなり平和的に吉良を殺し、それらの記憶を失った世界です。
そのため、吉良はどこかの世界で殺戮を繰り返してます。
ウフコックも超の協力により治療を受け、ヤングウフコックとなっています。
喋らないのはそのため。

●アイアン・ステッチ
上記のifの設定の派生。
これに限ってはコンセプトのみ継承で地続きの話ではありません。
それに読者さんにかなりよりかかった話になってます。
僕は千雨を書く上で「読者によりかからない」という考えを持ちました。
それは「SSだから」という理由で、原作を読んでないと把握出来ない、分からないという状況を作らせないという事です。
もちろん沢山ののれんを借りてますが、それでも「SSだから」という曖昧な理由で逃げに徹したく無く、本気でぶち当たりたかったからです。
ですが、このアイアン・ステッチは、まぁ酷い話ですがかなり「読者に寄りかかった」なぁ、と思ってます。
それでもこういう軽いの書いたおかげで、少し創作の幅が出せた気がしました。

●るいことめい
絶賛放置中ですが、凍結予定。
多重クロスなんて止めようと、最近ひしひし思うので。

●アクセス数
アクセス数と感想数はカウントしてたんですが、後半は酷かったです。
最後の十話なんてPV激減。感想数もどん底。
千雨が活躍するまで長かったり、更新期間が遅かったり、Arcadiaの過疎化があったり色々あるんでしょうけど。
この記事とてアクセスがろくすっぽ無いのは目に見えるようだ。あー。

●千雨の展開
現在三章まで終わっており、一応これでおしまいです。
ですが、他にも色々考えてました。

・第4章《無法の街》編
例のやつ。

・第5章《千雨》編

・間章《リゾット》編

・最終章《突破》編

というのが少し前に書いたプロットの一部。
元々三章完結予定でしたが、三章書いてる最中に先へ先へと話が膨らんでいきました。
内容はご想像にまかせます。
作者的には四章は脳内上映が終了しており、五章の脳内上映間際、みたいな所まで組みました。
リゾット編に関しても、実際に書くとなると三章ばりの長さになると思われるのでやめました。本編にチラっと出てきますが、あの時点でだいたい話の真ん中あたりです。

ちなみにプロットの片隅には

・追憶の千雨-error-

なんてのもありました。
少しタイトルが違ったり。

●終わり方
この終わり方をやりたかったのです。
一見悲劇の様に見えなくもないですが、僕はこれ以上無いEDだと思ってます。
ただ惜しむらくは、このプロットを切ったのが一昨年の冬だったのですが、作者が書いてる最中に「まどマギ」が似た感じで終わった事でしょうか。
まぁ似たようなEDなんて腐るほどあるので問題無いと思いますが、もう少し早く書ききりたかったなぁ、とも思います。

ちなみにこの終わり方には僕なりの『百合』の在り方があります。
『百合』というのは、いわゆる幻想なわけです。それでも性質には背徳性が必要不可欠だと思いました。
近年同性婚が活発に取り上げられますが、マイノリティなものだと思います。同性愛はやはり社会的に稀有な存在であり、周囲に公に認められる類のものではまだ無いのです。
仮にこの作品が百合をメインに据えていたのだったら、その社会性云々についてひたすら書いてたかもしれませんが、この作品をアクションありきのエンターテイメントにしたため、そんな些細な事に容量を割く事が出来ず、あやふやなままで済ませてしまいました。
本当であったら、アキラの態度にドン引きして疎遠になる裕奈とか、そういう友人間の不和とかも書きたかったのですが、エンターテイメントの性質ゆえカットせざるを得なかったのです。
でも、多くの物事にリスクが伴う様に、この不道徳な恋愛感にも代償を描きたかったわけです。
つまり、難しいことをペチャクチャ書いたわけですが、要約すればこうです。

『百合は悲劇的であればあるほど輝く』。

ハードルの無い百合など持っての外なわけです。
それを物理的に表現したのが、あの別離でした。
とは言っても、今後の物語を想像すればハッピーエンドしか無い気はしますが。
たぶんアキラさんはガチなので、それこそ血の果てまで千雨を追い詰めて、襟首掴んでオランダにでも移住して同姓婚でもするんじゃないでしょうか。





コメント

>※以下いわゆる作者の吐しゃ物
正直に言って私も何かひとつ終わらせたら語りたがるタイプなので
(この長い感想を見ればわかってもらえると思いますが)
この大蛇足の後の語りにはわりと親近感がw

正直に言って2章はやっぱり多少迷走した部分もあったと思うんですよ。
それに比べて3章が最後まで印象がぼやけずに盛り上がって終われたのは麻帆良が舞台であったことと、比較的ストーリーラインが明確であったこと。
つまり基本的に千雨や康一を主軸としたヒーローの物語であったという点だと思いました。
2章も大枠ではそうなのですがやはり群像劇になりすぎたきらいが。

それを鑑みるに、構想で存在する4章やそれ以降というのは個人的にはやはり蛇足になってしまう部分だと思いました。
ここで物語を終わらせたというのは正解だったと思います。

あのラストの後にいつか千雨が帰ってくるとしても、そこに辿り着くまでの軌跡は麻帆良崩壊後にその環境が再構築されていった描写のように、明確に明らかにされず飛ばしてしまっていい場面なのではないかなと。


>三章のコンセプト
これは明らかに成功していると思います。

>呼び方について
これは私がマルドゥックスクランブルを読んでないせいもあるんだと思いますがそこまで気にしなかった点ですね。
ああなるほどね。といった感じで。
結局突き詰めると千雨がそういった物ときちんと正面から相対していくというようなテーマの話になるというのは千雨魔改造ssとしては正しい姿ではないかと。

>追憶
これちょっと面白いと思うんですけどね。

>るいことめい
残念です。割と期待していた方は多いと思いますが。

>アクセス数
まあいきなり更新されてましたからね。
正直新規読者を見込むには多重クロスで数十話すでに書いてあるという状況は敷居が高すぎたというのもあったと思います。

>終わり方
>まどマギ
まあこれは思いましたが正直こちらのほうが設定はともかく、心情や展開としては説得力がありました。
やはりまどかは1クールアニメの限界というか、ストーリーの展開ありきで各キャラクターが役割を演じすぎているという感じがありましたから。

>百合の社会性
>アキラの態度にドン引きして疎遠になる裕奈とか
これはまあ正直読みたくはなかったですね。あまりネギまでやる事ではないと思います。

>『百合は悲劇的であればあるほど輝く』。
私の意見としてはこういう少女期における百合というのは思春期の輝きの一環であって、それは後に変容するかもしれないし、忘れられていく想いかもしれないけれどもそれは今現在において確かに輝いている。
というような考え方ですね。

それが所謂「幻想」なのかもしれないですが、幻想に浸っていてもそれが許容される時代、それが少女であるみたいな。
もちろんそれでさえフィクションの中のように綺麗なままでは終われないのでしょうし、
そこまでへヴィーな感情としての百合の話でもないんですが。
まあある意味では少女期というのはそういうハードルというのを気付かなかったり、ある程度無視できる時期なんじゃないかとも思うんですよ。
幼稚でいられるというか。

所属する共同体の悪意やらなにやらあまりガチだとあるかもしれませんし、
それを少女期を過ぎて引きずりすぎているとまあ確実に社会的マイノリティーなんですけどね。

そういう点であのラストは百合のハードルというよりも、
千雨を探しに麻帆良から出る=少女からの脱却、大人になるという事=現実。社会のハードル(そこに待ち受ける困難)
という構図を感じました。

まあぶっちゃけマリみてとか大好きな私の戯言なのですがw

どうにも書き溜めたものが多かったので、吐き出したくなっちゃったんですよねー。

>2章
ですねぇ。短期間で作った、ってのもあると思います。

>群像劇
つくづく思うのですが、群像劇って受けが悪いんですよね。
読者は何だかんだで主人公の視点で物語を追いたい、と思うのが常に対し、作者は物語の全部を伝えたくて群像劇スタイルに持って行きたがる。そこらへんのジレンマがあるのでは、と書きながらひたすら思ってました。
それに適するのが一人称スタイルなんだろうなー、と思いました。「ライ麦畑でつかまえて」にしろ「夏の扉」にしろ「嵐が丘」にしろ、名作とか呼ばれる作品も一人称がけっこう思い浮かべられるだけに意外。
ただ、僕はどうにも三人称スタイルがしっくりくるので、今後も三人称で、出来るだけ群像劇スタイルにならないよう、話の切り出し方を注意していこうと思います。
最近読んだラノベだと「ソードアートオンライン」とか、一人称と三人称混在なんですよね。あぁいうの器用でいいなー、とか思うんですけど、ぶっちゃけ難しすぎる気がしましたw

>千雨が帰ってくる
そういうシーンのラストの方がすっきりしたかもしれませんね。
ただ、僕は長い物語の中のほんの二ヶ月を切り取った、という形で終わりにしたかったんです。まだまだ物語は終わっていないぞ、みたいな。たぶん、もうこの話を書かないゆえの未練、みたいなのがけっこうあった様に思えます。

>コンセプト
ありがとうございます。正直最初は無謀だと思いましたがw

>呼び方
これは本当に気を使ってました。
厨二必殺技の「ループ・プロセッサ」とか、呼び方の「先生」とか、1話の段階で楽しみな導火線を作っておいたので、そこらへんが千雨のテーマと重なり合って、うまく決着つけられた気がします。

>追憶
僕もけっこう気に入ってるんですよ。
ただ、大衆受けじゃないだろうな、とも思ってます。
一応アチラではバロットなんかも登場してますし、最終話後の千雨の展望がチラチラ見えるような采配を続けていくつもりでしたが、まぁ……もういいかなー、とw

>るいことめい
次回のブログエントリーあたりで、色々ぶっちゃけようかと思いますw

>アクセス数
冷静に考えるとそうなんですよね。
新規なんて望むべくもないw

>まどマギ
この作品は確かにそうなんですが、何よりすごいのは記号の組み合わせだけで作られた作品だと思うんです。
記号だけ、ってのは言いすぎかもしれませんけど、1クールっていう短い時間の中では、視聴者側である程度土台が出来ているものを使い、既成概念を壊すってのはすごい有りだと思いました。
何より既成のものダイヤに変えるって、それらをスルーしてきた、自分を含めて多数の人が悔しがってる気がしますw
心情に関しては……まぁ文章量があったので、ゆっくり書けたかなー、と。


>百合の社会性
でしょうねー。エンタメの側面として、そういうリアリティを削っていく事も必要だと、チラ裏の短編の幾つかを通じて感じました。
ここらへんの匙加減も勉強かなー、と。

>百合
僕はどうにも百合というものがわからないのです。
僕自身が男性というのもあると思うんですが。
例えば宝塚のファンとかって女性ばかりじゃないですか。女性が演じる男性役に対しキャーキャー言ったりする。
事実なのか良く分からないんですが、女子高で後輩が先輩に対しラブレターを渡す、とかも。
もちろんそれらが女性の総体じゃない事は分かってるんですが、そういう例を男性に置き換えると不可思議きわまりないんですよね。
男性にだってそりゃゲイの一人や二人いるのは知ってますし、上気の例だってレズビアンだから云々って話じゃ無いと思うわけです。
たぶんこの前提には、男性と女性を対義語として考えている時点で矛盾してると思うのですが、それを分かっていている故なのか、どうにも理解に至らない。

で、分からないのに、百合を考えていくと、それがまるで『男性の理想』を押し付けている妄想の様に思われるんです。
それを僕は幻想なんて言葉で表しました。

ただこれも難しくて、僕の好きな百合作品って女性が書いているものが多いんですよね。
「マリア様がみてる」も「クララ白書」も「丘の家のミッキー」も総じて女性作者と。
最近読んでる「荊の城」ってーのも、確か海外の女性作家の話だった気がします。
僕が書く百合描写というのは、『男性の理想』一辺倒にならぬ様に、好きな作品で感じたものをエミュレートしつつ、ある程度俯瞰しながら『男性の理想』をスパイス程度でふりかけている感じです。


>少女期における百合というのは思春期の輝きの一環
言葉の形として、けっこうビビッと来ました。
なんかそんな感じがしますw

>千雨を探しに麻帆良から出る=少女からの脱却
そうですね。アキラにしろ夕映にしろ、明確な形で『依存』を持っていたので、それが別に悪い事では無いと思うんですが、それらを差っぴいても成長の形を明確にしめしたかった気がします。
麻帆良という舞台から飛び出した事で、個人的には物語が明確な終わりになった気がしてます。

>まどマギ
確かにすごいんですけど個人的な意見としてはあんまり好きじゃないんですよね。
ただ単にストーリー展開に納得いってないだけなんですが。
途中の鬱展開とかはまあいいんですけど、最後まどかが概念化した時に個人的にはマミさんとさやかとのお茶飲んだりするシーンは要らなかったと思ったり。ほむらが記憶を持っていたのも。
なんていうか概念化したならしたでもっと無機的な存在であってほしかったんですよ。
世界に飲み込まれて一種のシステム的な存在であるみたいな。
なんていうかあそこでまどかが自我を持ったままのような存在として表現されているというのはちょっと違うんじゃない?というか視聴者に媚び入ってるんじゃない?みたいな脚本の妥協を私個人としては感じました。

個人的な好みとしてはインキュベーターがいなかったらキミ達はまだ原始人のような生活をしているみたいな事をキュゥべえに言われてましたが、それでも私は人間の可能性を信じる!みたいなノリでまどかが魔法少女になって、最後ジョジョ6部みたいな感じでそれまでとほとんど変わらないような文明水準の平行世界に世界が変革されるとかそんな感じのラストが見たかったですね。

勝手な思い入れなうえになんか全然関係ない話ですいません。


>百合
私もどちらかというと女性作家の書く話のほうが好きなのですが、例えばマリみてで言うとレイニーブルーや祐巳と瞳子のすれ違いやそこに抱く想いなんかは感情移入できても、「いばらの森」の聖と栞の話なんかはあまり感情移入できないんですよ。
これは二人のエピソードが作中においては過去の話にあたり、登場人物の片方がそれまでなじみのなかった人物であるということも大きいのでしょうが、それと同時に、私が言うところの少女期の思春期の輝きからは少々逸脱した話だったからではないかなんてちょっと思ったり。

まあそういう思春期の輝きを外から一種の憧憬を持って見るというのはある程度男女問わずのことのような気もします。

ここまで語っておいてなんですがそもそも私よく考えてみたら少女同士の話だけじゃなくて少年少女のそういう話も大好きでした。
見ておられるかわかりませんが、カードキャプターさくらのさくら×小狼とかリリカルなのはのなのは×ユーノとか。
(結局青春というか思春期の輝きですね)

以上、ssの内容とほとんど関係ないコメントでした。

>マミさんとさやかとのお茶飲んだりするシーン
あんな感じのメタシーンは余計だったかもしれませんね。

>最後ジョジョ6部みたいな
それだと切なさフルスロットルw制作側としても、まどかに少しむくわれて欲しかったんじゃないかと邪推。
そういえばダーカーザンブラックはそんな終わりかたでしたね。

>祐巳と瞳子のすれ違い
あれでどれだけモヤモヤした事かw
瞳子の鞘当てライバルとして可南子も出てて、瞳子ファンの僕はすごいハラハラしたのを覚えてます。
>聖と栞
まぁ、確かにそういう定義での「百合」とはかけ離れてますよね。
聖様的に必要なバックボーンなんでしょうけど、正直そんなに人気ある話じゃないですよね。
>少年少女
小狼はいいけど、淫獣はなぁwいつのまにかフェードアウトしてるしw
なのはは飛ばし飛ばしでしか見てないんですけど、あれってかなり恋愛要素ぶった切ってますよね。そのせいか印象薄いです。
CCさくらは漫画の最終回で小狼追いかけてたシーンはけっこう印象に残ってます。当時のCLANPはすごかったなー。思えば初めて買った少女漫画ってCCさくらかもしれないw

まどかはやっぱり話題作でしたからあんな感じに終わられてちょっぴり期待はずれだったのかもしれませんね。もう少し突き抜けてほしかった感があり。
そういう意味であんまり比べる物でもないんでしょうが2011年のオリジナルアニメだと私はまどかよりピングドラム派です。

>祐巳と瞳子
あれもうちょっと姉妹成立した後のイチャイチャを見せてほしかったんですけどね、ファンとしては。

なのはに関しては製作側が視聴者に媚を売って男キャラを段々と排除していってあげくのはては24歳の女二人で髪の毛を洗いあったりしてるわけですからなんだか死にたくなってきます。
逆に男キャラが不憫になってssとか読みたくなってくるんですよ。

まどマギは不思議ですね。
大衆受けする要素があるように見えないのに、すごく幅広いファン層を持ってる気がします。
対してピンドラはピーキー過ぎるけど、好きな人には「オンリーワン」になれる変な魅力がありますよね。
劇場版を早く作って欲しいー。

>マリみて
そうなんですよねー。
意外とドライな関係というか。
祐巳は大人になっちゃったし、瞳子はドライだし。
ただ瞳子の素の姿があれだと見ると、祐巳に対して胸襟開きまくってるとも想像出来るわけで……。

>なのは
あー、やっぱりそうだったんですか。
STSとか、ときたま夜中の再放送見てると、男全然いないじゃん、って思ってたんですよ。
ユーノとかクロノとか全然出てこないぞ、とw

二日くらいかけて一気読みしました。素晴らしかったデス。
千雨魔改造では珍しいメンタルの弱さと其れに起因する「仲間との絆の力」、絶対に勝てないクラスの強者とは交戦しない為の、薄氷を踏むような遭遇回避。どれを取っても千雨生存(?)フラグへの重要なファクタでした。
続編望み薄とのことですがロアナプラ編も是非読みたかったですね。
それはともかくオーガ参戦は流石にやり過ぎた感もありましたが。

二日くらいかけて一気読みしました。素晴らしかったデス。
千雨魔改造では珍しいメンタルの弱さと其れに起因する「仲間との絆の力」、絶対に勝てないクラスの強者とは交戦しない為の、薄氷を踏むような遭遇回避。どれを取っても千雨生存(?)フラグへの重要なファクタでした。
続編望み薄とのことですがロアナプラ編も是非読みたかったですね。
それはともかくオーガ参戦は流石にやり過ぎた感もありましたが。

おぉぉ、すいません。
最近ブログ放置気味だったんで、見逃してしまいました。
コメントありがとうございます。

作者自身、メンタルの弱い千雨ちゃんが書いててかわいくて、いつのまにやらあんなひ弱な千雨になってました。
でもかわいい。かわいいはず……と作者は信じてます。

>続編
二次創作はもういいかなー、と思ってしまいました。なので書かないのは確定なのですが、一応4・5・6章後に帰還したのが、Arcadiaに掲載されてる最後の台詞だけのヤツです。
地の文も書いたのですが、無粋すぎたんでゴリゴリ削って、台詞オンリーになりました。

>オーガ参戦
スマートでコンパクトよりも、大雑把で大風呂敷が作者の信条だったりします。

久しぶりの感想本当にうれしかったです。ありがとうございました。

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