メイン | 最近のtwitter »

2007年09月03日

●ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

ニートの力をおおいに活用して、平日朝一を見てきました。
朝一の映画で割引ついて、ちょっとお得だった。


それはともかくヱヴァンゲリヲン。
見て思ったのが、少なくとも僕らの世代には直撃するものがこのアニメにはあるんだな、ということ。
小学生・中学生とエヴァ漬けで日々を過ごした僕だが、完結し10年以上たってその感慨も枯れかけていた。原典であるTV26話+劇場版を元に繰り返されるメディア展開に辟易していた。
だけどこれを見て、やっぱりエヴァはすごいなー、と思わざるをえなかった。
TVシリーズとなんら変わらず、そこそこにクオリティアップしただけの作品に見えるが、その実とんでもない布石がそこかしこに配置されている。
ADVゲームで言うなら2周目の序盤という感じかな。
これから原作に対して180度違う方向に分岐し突き進むんじゃないか、という期待感がそこらかしこに満ち溢れている。

今回はヤシマ作戦までだったけど、そのヤシマ作戦にしたってワクワクものだった。
メカ演出をこれでもか、これでもかというくらいにクオリティアップ。ロボットスキーの男の子にはたまらない演出でした。

そして演出で一番強化されたのは間違いなく使徒の力強さだと思った。
サキエルにしろシャムシエルにしろ、劇場版クオリティでドカンバカン暴れまわる。
TVシリーズの時には「ビビッってないでとっとと攻撃しろよ」なんてシンジ見て内心思ってたけど、今回の使徒を見ると「そりゃビビってしょうがないわな」と感じてしまう。
特にラミエルにいたっちゃその演出は半端ではない。自分の領域に入ったものを片っ端から破壊していく様はTVシリーズの比じゃない。ラミエルの加粒子砲にさらされた場所は、核爆発の中心地にいるように、焼け野原で周りがグツグツと煮えたぎってるわけですよ。

そしてそれに立ち向かうシンジが何ともかっこいい。
今回の「序」では綾波の出番がとことん少ないんだけど、かわりにミサトさんが追加シーンでバリバリ活躍している。原作ではシンジとミサトの関係ってのはマイナス方向には進展していくが、プラス方向に進展していないように見えてた気がする。
それに比べると、今回はシンジとミサトという関係に焦点が当てられ、少しずついい方向に向いてる気がする。
ラミエルの攻撃を受け嗚咽を漏らしながらコクピットにうずくまるシンジが、ミサトからの信頼を受け、立ち上がるシーンは原作にないヒロイック的な印象を受けた。
外人に嫌われるアニメキャラ1位のシンジなわけだけど、泣きながらも必死に戦うシンジ君をもっと応援してほしいよw

面白かったけど、原作しらない人、一見さんお断りな作品ではあった。
原作しってる人は見てきて損なしですぜ。

以下ネタバレ

気付いた事、思った事をネタバレしつつダラダラと。

最初にサキエルが第四使徒とか言われてたのにはビックリしたw
けどリリスとラストの月面シーンを見て納得。
あいつが第三使徒…なのかな?原作リリスの仮面をつけてたように思えるから、あっちが第二で、リリスがサキエルの仮面付けてたから第三か?

なんとなく月面で起き上がるカオルのセリフは、ひぐらしのリカちゃんにも似た、まるでパラレルワールドを繰り返し体験してるような発言にも聞こえる。もしかしたらこのエヴァは原作エヴァとも繋がってる作品なのかもなー。

新エヴァ。
よく思い出せないんだけど、予告ではどんな風にいってたんだっけ。
暴走するエヴァ参号機に対して弐号機が降り立つ、とか5号機がどうとかこうとかで、カオルがのってるのが4号機?
4号機はスパロボのオリジナルロボみたいなカッコだったようなそんなような。

今回本編予告含みで感じた事の一つに、TVシリーズの延長だな、っていうのをしみじみ感じた。それは内容の演出の仕方もあるんだろうが、もう一つが音源。どうにも僕のようなリアルタイム世代は、劇場版に思いをはせて予告を繰り返し見たり聞いたりしてたので、魂のルフランとかヴェルディのレクイエムとか、敷居の高そうな音楽をイメージしちゃうんだけど、予告はすんなりテレビのあの音楽に「サービスサービス」だった。なんとなく落ち着いた。

次回が楽しみ。
きっと原作に比べすごい変わると思う。

コメント

俺も行ってきたぜぃ。
レイトショーなのにチケット完売でビビった!

何か無理矢理前作のシナリオをなぞってるんだけど、ところどころ重要なシーンが変わってるせいで「これも演出か!?」と思わざるを得ないよな。
「笑えばいいと思うよ」の後のゲンドウのカットインが無いとかさぁ。

お久しぶりー。
僕は平日朝にいったせいか、それほど混んでなかったけど、やっぱ人気あるんだなー。

>演出
節々に面白い演出あって良かったよな。
ラミエルの直撃受けたとき、原作だと即回収だったけど、カタパルト融解→ボルト爆破、の流れは「そりゃ、そうだなw」と思った。カタパルト溶けない方がおかしいよ、とw

色々と意味深な演出があって気になりまくり!

>ゲンドウ
うお、言われてみりゃそうだな。なんかそこにも仕組まれてる部分あるのかもね。
死海文書のシナリオ通り云々って件があったし。

むち打ちになりそうなカタパルト終点もダンパーが入っててショック吸収したり細かいとこ凝ってるよな。
でもビル生えるの早すぎ!あと司令室のディスプレイがカッコ良くなり過ぎで攻殻っぽいのが不満かなぁ。
「近未来」っぽさが無くなって完全に「未来」になっちゃってる。
メインGAINAXじゃないからかな?

エヴァはかなり未来を見通して作ったはずなのに、意外と現実がエヴァを追い越しちゃってたりする部分があるんだよね。それ考えるとあながち未来でもない気がする…ようなw

とりあえずシンジ君のDATウォークマンが現役だったからよかったじゃん!iPODだったら目も当てられないよw

コメントする